『MajiでKoiする5秒前』
なんとか無事引越しも終わりまして、新居にて最初のエントリーとなります。引越しのドタバタの最中、GOING UNDER GROUNDのツアーファイナルのチケット取りそびれました。GOINGのツアーは毎年ファイナルに行ってますので、ガチでテンション下がりました。
で、テンション上げようと広末ってなもんです。
90年代が生んだスーパーアイドル、むしろ純粋な意味でのアイドルというと「最後のアイドル」といって過言ではないかもしれない広末涼子のデビュー曲です。ボクもですね、当然のように当時広末にハマった一人でして、実家にはヤングジャンプやらホットドッグプレスやらのレアな切り抜きが取ってありますし、この前実家に片付けしに行ったらテレフォンカードが何枚か出てきまして、どこかで高く売れないかと画策中です。売るんかい!
私だけでなく、同じ時代を過ごした同世代の野郎たちにとっての広末涼子とは、ヤンキーだろうがガリ勉だろうがチーマーだろうがいじめられッ子だろうがそんなことは関係なく特別な存在だったわけです。高知という、いわゆる田舎から出て来た彼女の持つピュアな感じ、ややもするとブサイクにとらえてしまいかねない笑顔、大人になりきれていない言動など、同世代の男子諸君をトリコにするには十分すぎる資質を持って、彼女はdocomoのポケベルのCMそのままのキャラでこの曲を歌ったのでした。
彼女が歌手デビューした1997年は、酒鬼薔薇聖斗事件やら東電OK事件やらダイアナさん死去、消費税5%へ増税など、とにかく暗い世相を反映する出来事が多かった年でした。ちなみに私自身は浪人中だったのですが、この時期はまだ気楽にバイトなんかして過ごしていました(浪人生活が2年続くとも知らずに・・・)。そんな中で広末涼子の歌手デビューは、トピック的にはちょっと地味な感じもしますが、私を含む若者に前向きな気分を与えた出来事だったわけです。それは、この楽曲の持つゆるやかな雰囲気にも由来しているかもしれません。
この曲、全体的に明るいんですけど、イントロはちょっと寂しげに始まるのが印象的です。そして広末の「1、2、345」のウィスパーボイスから曲に入っていきますが、歌に入ると広末のキャラを地で行くような歌詞が続いていきます。田舎から出てきた、渋谷が苦手な彼女が一生懸命恋をしている様を歌っているようなこの曲に、みんなで感情移入していたんだと思います。
おい!広末がボーダーのTシャツ来て息切らしながら走って「遅れてごめんね!(;´Д`)ハァハァ」なんて来てみろよ!ニッコニコで一緒にプリクラ撮って大事にしまってるの見てみろよ!!公園通りでさりげなく腕絡められてみろって!!!
この曲、「あっという間に〜日が〜暮れて♪」からの最後のサビからアウトロにいくラインなんて歌詞も含めてホント最高ですよね。曲としての盛り上げりが神がってるんだよ!最後キスしちゃうからね!ん、こういうのを等身大の恋模様っていうんでしょうね。広末のキャラクターを熟知した大人たちが、まさに彼女に与えた神曲です。彼女にとってこれ以上の歌手デビュー曲はなかったでしょう。(続く)
- アーティスト: 広末涼子,竹内まりや,藤井丈司,十川知司
- 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
- 発売日: 1997/04/15
- メディア: CD
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