『東京』

LIVE at 渋谷公会堂「河野、バンドやめるってよ」
洋一さんが脱退して5年強、ついにゴーイングが3人体制になってしまう日が来てしまった。発表から10ヶ月もの日々があったので、色々と整理する時間や振り返る時間もあったのでそれほど感傷的にもならず、納得感のある脱退といった感じ。エガワヒロシさんもblogで書いていた。
エガワヒロシのblogより

結局これは残る3人と丈さんがくるりと背を向けて別々の方向に歩み出したと言うよりも、たまたま道が二つに分かれてて、丈さんが「俺はこっちに行くことにしたよ」って声をかけただけなんじゃないかな。

お互いがお互いの音楽を突き詰めていこうとした時に、その方向性が違ってしまうことっていうのはよくあると思う。この20年、いろいろなバンドを見てきたと自負しているが、音楽性の違いは大体の場合はバンド内の確執につながり、その結果が脱退や解散につながっている。でも、丈さんさんの奥さんである角田光代さんのTwitterでの素生くんと丈さんのこのツーショットを見る限り、このバンドに確執とかって多分必要のない要素なんだなぁと思う。

ライブ中、けっこう昔の曲が多いなぁと思っていたけど、あとでセットリスト見てみると、実はゴーイング5人編成時代の曲がほとんどで、4人になってからの曲が25曲のうちで4曲しかなかったって、洋一さんが抜けてからの時間を考えると驚愕的だと思う。やっぱりゴーイングは5人のバンドだったんだとあらためて思った。アンコールで(ある程度予測はしていたけど)洋一さんが出てきて、その風景が蘇りつつも、素生くんがMCで言っていた「青春卒業」「新しい景色」は、本当に丈さんが抜けることによって決定的になってしまったんだなと思った。それは長く見続けているゴーイングファンにとって、とっても寂しいことであるけど、何度も何度も苦しい季節を乗り越えてきたことを知っているので、きっとまた新しい素晴らしい景色を見せてくれるはずだという期待もある。さすがにもう『ボーイズライフ』を聴くことはないんだろうなぁと、5人の最後の演奏を見ながら思っていた。何度も感極まる瞬間があったし、観客席も含めて感情が爆発しまくってたライブだったけど、最後の『東京』は本当に感動的なシーンだった。俺達はこれからも大好きな音楽を続けていくぞって力強いメッセージが丈さんからも他の4人(橋口さん含む)からも強烈に伝わってきた。昨日のライブはしばらく俺の中に打ち込まれて残るだろうな。h.o.p.s.
家に帰ってきて、『桐島、部活やめるってよ』見た。