『ROCK ON PARADE』

ROCK IN JAPAN FES.2013が終わって2週間経過し、先週はサマソニも終了、いよいよ残す大規模フェスは今週末のRISING SUNのみとなりました。そんな中、やはり今年のRIJFのDJブース関しては、回顧しておきたいなと思いましたので、少し時間は空きましたが、ここに徒然と記させてもらいます。
「ROCK IN JAPAN FES.2013」 DJ BOOTH のこと。(保坂さん)
「ROCK IN JAPAN FES」 DJ BOOTH 12年間のまとめ - 体感の再体験 -(保坂さん)
ROCK IN JAPAN FESTIVALについて(片平さん)
今年のDJブースのラインアップが発表されたとき、アイドルの大挙出演の影に隠れてすぐには気付きませんでしたが、やはり12年間このフェスを引っ張り続けてくれた片平実さんと保坂壮彦さんの名前がなかったことにはショックを受けました。所謂ロックDJであるこの2人は、前田博章さんと3人で長い間レジデントDJとして君臨していました。しかし、前述の2人の名前はなかった。
RIJFには、このフェスを支えてきたたくさんのアーティストがいるわけです。例えばDragon Ashは、1回目から全てに出演し続けています。マキシマム ザ ホルモンサカナクションも、このフェスと共に大きくなってきたバンドだと思います。そして、片平さんと保坂さんもそんなアーティストと同じ次元で語られるべきDJとしてだと思っています。RIJFレジデントDJとして、このフェスだけでなく日本のロックシーンを牽引してきたのは紛れもない事実。

僕がフェスで初めてDJブースに足を踏み入れたのは確かCDJ04/05。片平さんと保坂さんの時間帯だったはずです。邦楽フェスなので、当然邦楽のアーティストの代表曲を中心に構成されるセットリストは、次に何が来るんだろうというワクワク感で満ち溢れていた記憶があります。そのときはまともに聴いたことがなかったELLEGARDENHawaiian6なんかは片平さんのDJでその良さを教えてもらったし、100s中村一義を多用しゴダイゴなんかも使う保坂さんのロックなのにポップさも兼ね備えたDJもいつも楽しかった。そして、勢い余ってこの2人のそれぞれの主催イベントにも複数回足を運んだ。イベントでは、更にコアなセットリストになっていたことを覚えています。こうやってフェスを切り口にして、それぞれのイベントに足を運ぶ音楽好きが増えたり、彼らのセットリストから新しい曲に出会ったりする、こういう経験をさせてくれるアーティストとしてこの2人はこのフェスで非常に重要な存在だったと思います。
事実このフェスのレジデントDJの中で、この2人だけが自らの選曲でMIX-CDを出すという偉業をやってのけています(やっつんとかは除く)。しかも片平さんは2009年から定期的にリリースしている。

ROCK THE MIX

ROCK THE MIX

ROCK ON ROCK

ROCK ON ROCK

ROCK ON PARADE

ROCK ON PARADE

ALL IS LOVE IS ALL

ALL IS LOVE IS ALL

それだけこの2人がシーンに与える影響が大きかったのだと思います。
今回のRIJFでこの2人は、オファーがなかったようです。そのあたりの大人の事情というか、なぜオファーされなかったのかという理由については憶測もできませんしよくわかりませんが、ふたりとも今年もあの場所で音楽を鳴らし続けたかったのは事実だと思います。
片平実さんと保坂壮彦さんが今後RIJFCDJに出演するかどうかはわかりませんが、2人の出演を望んでいる人間が多数いること、2人はフェスに出演して音楽を伝え続けたいと望んでいること、そして何よりも2人には様々な人々に音楽を伝える力があることを汲み取ってもらって、ブッキングを考えてもらいと思っています。
俺はあの2人にあそこでまた会いたい!もちろん前田さんにもね!