『稲川くん』

koyossk2012-11-17

このblogも、twitterfacebookの波に襲われてえらい更新頻度が落ちていますが、今回のGOINGのニューアルバムと桶川ライブのことは記しておこうと思います。
結婚してからは、ライブに行く回数が減りましたが、それでも一年に一度GOINGのワンマンを見たいと思っていて数年実行しています。大抵の場合は、全国ツアーのファイナルの東京のライブに行くのですが、今年に限っては6月の下北沢のチケットが手に入らず、11月のこの桶川まで我慢してようやく見られることになりました。去年のRIJF以来です。結果的にアルバムの発売と重なるという幸運で彼らの地元桶川で文字通りルーツを感じるライブに出会えて大正解でした。


巷の声を見ていますが、今回の『Roots & Routes』というアルバムは非常に良くできていて評価が高いようです。一度は完成させたものを納得いかないって作り直しちゃったんですから、彼ら自身にとっても相当の自信作であることは間違いないと思います。一曲一曲のクオリティの高さは、おそらく彼ら史上最高だと思います。ただ、このアルバムはGOINGとしてのアルバムの位置づけを少し変えた作品になりそうな気がします。前作の『稲川くん』というアルバムだと『LISTEN TO THE STEREO!!』や『LONG WAY TO GO』というシングルのキラーチューンが入っていましたし、『さよなら僕のハックルベリー』もありました。今回のシングル曲はGOINGとしてはあまり多く無いバラードの『愛なんて』のみですね。他の曲も一般的に流通しているメディアにはそれほど乗っていませんが、この1年7ヶ月の間、GOINGのライブで鳴らされてきた音の数々であって、そういう意味だと一聴のファンでなく、GOINGを本当に好きなファンから長く愛されるアルバムになるのではないかと思っています。

Roots & Routes

Roots & Routes

丈さんがアルバム全曲USTの後でツイートしていましたが、これいいよね。


アルバムについてはそのへんにしておこうと思います。
生憎の雨の中、桶川市民ホールに向かいました。街を上げてのイベントだったようで、会場前には地元の商工会議所が出店を出店したり、市内の店でスタンプラリーなんかやってたようです。

ライブは予定開演時間を10分ほど過ぎてから始まりましたが、地元の方も多いようでSEの『1978』から非常に楽しくてあたたかい雰囲気が漂っていました。この会場の一体感は、都内のライブハウスでは味わったことがない感覚でした。そして手拍子多め、小さい子供多め。
アルバム曲を中心にライブは進んでいきましたが、ハイライトは何と言っても桶川高校吹奏楽部との“タッグマッチ”による『Shining』と『STAND BY ME』だったと思います。GOING UNDER GROUNDというバンドに対して、自分なりの定義をするとしたら、忘れてきた青春をリアルタイムで取り戻させてくれるバンドということにしています。今回の『Roots & Routes』はまさにその定義を具現化したアルバムで、そのアルバムから『Shining』を母校の吹奏楽部と一緒に演奏したのには、お前泣けよ、ここで!と言われているようで、ぐっと涙を堪えながら聴く羽目になりました。すげー感動した。ナカザとかけっこう茶化して面白くやっているようでしたが、本当はすごく嬉しかったんだろうなーと思います。これは去年もやったそうなので、この桶川ライブの定番になるんでしょうね。ちなみにアンコールラスト曲は桶川高校吹奏楽部との『トワイライト』で、twitterなんかではこれで号泣した方がたくさん現れていました。
『Roots & Routes』から。特に『刹那』と『稲川くん』が素晴らしかったです。『刹那』は歌詞の世界観がものすごくGOINGらしく、「このまま音の雨に打たれてずぶ濡れになって」なんて、河野丈洋にしか書けない歌詞ですよね。それを情感たっぷりに歌う松本素生くんの姿は印象に残っています。
ライブ中、最近『ハートビート』聴いていないなー聴きたいなーと思っていたところ、一発目のアンコールラストでやってくれて、久々に大好きないっさんの「とぅるっとぅとぅるっとぅとぅるっとぅとぅ〜」を聴けたので非常に満足です。


Roots & Routes