『NAMInoYUKUSAKI』

結局あいつは辞めることになった。
辞めるのは多分俺の責任だ。あいつを俺の下に異動させるよう志願したのは元はといえば俺だった。でも一緒に仕事をしているうちにあいつはだいぶ色が違うことに気付いてしまった。要するに仕事のスタイルや考え方や取り組み方が圧倒的に俺とは違ったのだった。それは、入社した時点の志の段階で大きく差があったんだった。それに気付いたのはあいつが気分で仕事をすることにいちいちいらつきだした頃だった。そもそも、そんなところまで見抜いた上で下の人間を持たなければならないならばこれ以上は所望しないほうが良さそうだ。
今日、社長には謝罪をした。あいつをきちんと育てられなかったのは俺の責任です、と。社長には「同じように次々と辞めていくのはなんかおかしいんじゃないのか」と言われた。そうか、俺はおかしいのか。そうだかそうでないかはよくわからないが、とにかく人を育てるとか引っ張っていくという意味では自信を喪失したのは確かだ。
少しひとりにしてもらおう。少し休みたい。クソだらけの環境に辟易してきた。
NAMInoYUKUSAKI

2010年12月15日のツイート