『ウォーアイニー』

ウォーアイニー


18冊目。三沢さんが2004年に書き残した本。ノアも軌道に乗ってきて、三沢さんも最も充実した日々を過ごしていたのが垣間見える。すばらしい文章もたくさんあって三沢さんの人柄もよくわかった。印象深かったフレーズをメモしておこうと思う。

理想主義者 (ランダムハウス講談社文庫)

理想主義者 (ランダムハウス講談社文庫)

・人は誰でも、自分の仕事に華やかさを求める。新しいものを追いかけることを悪いとは言わないが、ひとつのものをマスターもしていないうちに、すぐ次に目を向けてしまうのでは、成長は望めない。何をやるにしても基礎からコツコツと積み上げて、自分の引き出しを増やしていくことが大事なのである。
・20年あまりのレスラー人生のなかで、私がもっとも誇れるのは過去の経歴や技の強さではない。自分に負けずにここまでがんばってきたという自信だ。
・信念だけでは成功できない難しさは、どんな業種にでも当てはまるだろう。だが信念やこだわりを捨ててしまえば、個性のない薄っぺらいものしか人々に提供できない。
・私は、「がんばります」や「がんばったんですけど・・・」が聞きたいのではない。自信に満ちた顔で発せられる、「がんばりました」が聞きたいのだ。