『大迷惑』

武田信玄

ユニコーンツアー2009蘇える勤労 @山梨県民文化ホール
小学生の時分、親の運転する車のAMラジオから流れてきた『大迷惑』を聴いて衝撃を受けたあの日から、もう20年も経っていた。あの日の記憶は今でも色濃く残っているが、ついに復活したユニコーンのライブに足を運ぶ日が来た。俺がユニコーンを一番聴いていたのは中学高校時代なのだが、高校一年のときに解散してしまったので実は当時はライブを見たことがなかった。ライブに行こうと色々な雑誌を見て思いを馳せていたときに川西さんの脱退、解散と立て続けにユニコーンは目の前から消えていってしまった。それからユニコーンという音楽をベースにしながら色々な音楽を聴き続けてきた。しかし、あの『大迷惑』の衝撃を味わえることはなかった。


山梨。今回のツアーが決まったとき、どうしても早く見たかった。その中で色々な都合や距離から山梨に遠征することにした。片道4時間。ユニコーンを聴きながら鈍行に揺られて甲府に着いたらほうとうを食べた。
県民文化ホールはすごい人だった。どうしてもグッズがほしくて、時間ギリギリの中で並んだ。服部ツアーの復刻Tシャツなんかまで買ってしまった。
会場は明るい雰囲気だった。いままでのどんなライブとも違う、明るくて期待に満ちた雰囲気。全ての人が嬉しくて仕方ないといった雰囲気の中で『ひまわり』が始まった。さすがに5人の姿が見えたとき、ぐっと来るものがあった。この5人がいまの俺のベースなんだと思ったら、一時も見逃してはいけなかった。3曲目の『おかしな2人』が始まった途端、会場の盛り上がりがものすごかった。隣の女性は泣いていた。やはり俺と同じように彼らを待っていた人がたくさんいたんだと思った。もちろん16年前、俺よりももっと身近に彼らを見ていた人もたくさんいたと思う。MCはグダグダだった。腹抱えて笑った。『シャンブル』の曲も昔の曲も良かった。こんなに楽しいライブは初めてだった。
俺の人生の一曲である『大迷惑』はテッシーのよくわからない掛け声から突然始まった。まさにタイムマシンのように小学生のときのAMラジオが蘇ってきた。そして次の『ヒゲとボイン』『車も電話もないけれど』は中学生のときに片道5kmの道のりをチャリンコで塾通いしていたときウォークマンから流れてきた曲だった。
アンコールまで最高の時間が流れていった。今日はテッシーがいじられまくっていて楽しかった。川西さんは50歳なのにえらいかっこいい。
今日は本当に『すばらしい日々』を感じさせてくれた。次はさいたま。また楽しみです。

ユニコーン

01.ひまわり
02.スカイハイ
03.おかしな2人
04.ボルボレロ
05.ペケペケ
06.素浪人ファーストアウト
07.オッサンマーチ
08.キミトデカケタ
09.ロック幸せ
10.AUTUMN LEAVES
11.デーゲーム
12.最後の日
13.PTA
14.WAO!
15.BLACKTIGER
16.R&R IS NO DEAD
17.サラウンド
18.大迷惑
19.ヒゲとボイン
20.車も電話もないけれど
21.HELLO
En1
22.人生は上々だ〜SMA
En2
23.すばらしい日々
大迷惑