『センチメント・エキスプレス』

社会人になったとき、行きつけの飲み屋なんかできて店員さんと話をしながら飲んだり常連さんと挨拶し合ったり、そんなちょっとした憧れをかなえてくれた店がありました。小さな店ですが、いつも美味いものを食べさせてくれて、大好きな「ヨーパー」っていう酒を作ってくれて、その店でよく奴らと深夜まで語り合いました。
初めててつを君と二人で飲みに行った日、てつを君のコートに引っかかって転んだ当時のマスターがすごい勢いで絡んで来てからなんとなく仲良くなりました。バレンタインの日に当時彼女のいなかった俺とてつを君と二人さびしくカウンターで飲んでたときに店員のお姉さんが哀れんでチョコレートをくれました。誕生日にはケーキを出してくれました。席が埋まってるときは入り口のところでビールケースに座って飲んでました。俺が女にフられた傷を癒しに行ってカトゥがその話聞きながら泣きながら飲んでました。初めてのデートで行って気分よく飲んで帰りに手をつないで帰りました。店に行くといつも俺のシンガポールのお土産のマーライオンが飾ってありました。
いつの頃からか足が遠のいて回数がどんどん減っていっても、俺たちには帰れる場所があるっていう安心感がありました。今年に入って一度顔を出してみたら知ってる顔がたくさんいました。やっぱりここ変わらないなぁってずいぶん安心したんだ。。。


今日、一時休業ということで俺たちの青春が一個場所をなくしました。
最後に白井さんが絶対にまたやるって言ってた言葉信じて待ってよう。また同じ場所で同じ風景で会いたいなぁ。


ごちそうさまでした。
センチメント・エキスプレス